
中川町
という
田舎町
中川町について
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北海道のど田舎、中川町。人口約1,600人余り。天塩川をはさんでひょろ長く伸びた町。一番近くの市までおよそ90km。車で1時間30分もかかるこの広大な土地には不便なことだらけです。
でも、それは今の都市を比べたらという話。皆さんが子供の頃過ごした時代には当たり前だった不便。便所の汲み取りや学校までの数kmにもおよぶ道のり。
近所の小さな商店…。でも、不便なあの頃のままの中川町には、そこに住む人と川と森との距離がとっても近くて、都市では忘れてしまった感覚を呼び覚ますことができます。
不便のなかにある本当の生活をここで探してみませんか?
北海道中川町は、旭川市から北に約160km、東を北見山地、西を手塩山地に囲まれた北海道北部山間地に位置し、総面積59,487haで、その85%が森林で占められています。
町は天塩川に沿って開ける谷や細長い平野部に牧草地・耕地・集落が点在しています。
地形は山岳地と平野地に大別され、平野地は一部の泥炭地を除き、肥沃で農耕に適しています。交通網は、JR宗谷本線、国道40号線が通過していますが、南に位置する最寄りの都市である名寄市、そして北に位置する稚内市まで、車および電車ともにそれぞれ90分の距離にあります。
1957年ピーク時に7,000人いた人口は、その当時の度重なる冷害による集団離農や高度経済成長期を境に主幹産業であった林業・畑作の衰退に伴い、徐々に減少していき、現在は人口約1,600人の過疎の町となっています。
中川町
ちょっと
暮らし
市街地から離れた静かな環境でゆったりと過ごしていただくことができますが、以下の点をご承知おきください。
・住宅は、旧教職員住宅となっており、トイレの水洗化などのリフォームを実施していますが、築40年ほどの大変古い物件です。
・森林がほど近く、自然環境が豊かなため、エゾシカやキタキツネなどの野生動物と出会えるチャンスがある反面、さまざまな害虫が住宅内外に寄ってくることがあります。
・日々の買い物は、住宅から10km離れた市街地の商店を利用していただくことになります。そのため、移動の交通手段は自家用車をおすすめします。その他の手段として、便数に大変限りがありますが、JRまたは町営の住民バスを利用することができます。
・地域の一次医療機関である町立診療所が中川市街地にありますが、より充実した医療を受けるには、約80km離れた名寄市まで通院していただくことになります。
中川町ちょっと暮らし
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利用料金
夏期(5月~10月) 30,000円/月
冬期(11月~4月) 60,000円/月
※月途中からのご利用の場合は、利用開始日から翌月の当該利用開始日の前日までの料金となります。日割り料金は、設定していません。
・利用料金には、電気、上下水道、ガス、灯油、無線LANインターネットの使用料金が含まれています。
・その他光熱水費以外の滞在経費は、自費負担です。
・中川町ではごみの分別が大変細分化されており、各種指定ごみ袋を町内で購入していただきます。ごみの分別方法については、来町時にご説明させていただきます。
詳しくはお気軽にお問合せ下さい。
移住住宅の
環境
住宅環境について
・町内間で無料通話ができ、画像や音声による告知を閲覧できるIP電話があります。
・携帯電話は、ドコモ及びauは問題なく使用できますが、ソフトバンクは電波が微弱です。
・中川町と町外とを結ぶ唯一の公共交通機関としてJR宗谷本線があり、最寄りの佐久駅から住宅までは徒歩15分ほどです。
・生活に必要な基本的な設備(家電製品、調理道具など)は備わっていますが、寝具はありませんので、ご用意をお願いします。(寝具の準備が困難な方には、町内の貸布団業者を紹介します(別途料金がかかります))
・ペット同伴でのご利用ができます。
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中川の生活スタイル
中川町
日々の
生活
お問合せ
冬の生活
北海道で暮らすことにおいて、冬の生活は不安に思われる方も多いと思います。
実際、-20℃を下回る日や、積雪が2mを超える都市があったり(近年特に積雪が増えております)北海道でも中川町は厳しい環境にあります。
しかし、生活するには全く問題ありません。灯油代や外出用の防寒着を用意する必要はありますが、2重窓など北海道特有の住宅環境では、家の中は暖かく生活しやすくなっています(夏は逆に風通しが悪く暑いかもしれません)。
雪は10月下旬に舞い始め、遅くとも12月中旬頃には根雪になり、雪解けはゴールデンウィーク頃になります。ちなみに山桜は6月中旬頃咲きます。
水道凍結に注意!
冬の夜間は気温が-10℃を下回ることもしばしばあります。就寝前に水道栓の水抜きをしなければ、朝起きたら水が出ないということにもなりかねません。
冬期は水道の元栓閉めを忘れずに。なお、北海道の各放送局では、-4℃以下になると番組中に凍結予防のテロップが流れます。
屋根の雪下ろしと除雪
冬期間に3回〜5回の屋根の雪下ろしが必要ですが、中川の雪はさらさらパウダースノーですので怠惰せずに除雪をしていれば大丈夫です。
夏の生活
日本の中でも北海道は大変四季の色彩がはっきりしています。春は桜や新緑の優しい色、夏は木々の力強く鮮やかな緑色、秋は紅葉の赤や黄色が燃えるようにであり、冬は一面白銀の世界が広がります。
文字通りの四季を体感できる北海道中川町の春から夏は本州に比べとても暮らしやすい環境です。クーラーのいらない涼しい夜、朝は鳥たちのさえずりでちょっと早起きをし、木々の匂いのする爽やかな空気を胸いっぱいに呼吸する…地球とシンクロできる瞬間です。
草刈り
夏の草たちの成長は驚くほど早く、短い夏を精一杯に生きようとあっという間に伸びてしまいます。ブラシカッターを所有し、自宅の庭を手入れすることもこの地域の夏の仕事の一つです。
虫
カメムシやてんとう虫、蛾、蟻など、家に忍び込んできてしまうことも度々あります。
すぐ裏が山ですので、こればっかりは自然の理として納得していただくしかありません。
草刈りや虫との格闘の後は、外でのジンギスカンが一押しです。新鮮なラム肉や野菜、魚介が手に入る北海道ならではの光景ですが、体を動かした後のジンギスカンは格別です。
買い物や金融機関
肥沃な大地で育まれた北海道産の肉や米、そして野菜に魚介類、季節によって種類はかわりますが、ほぼ1年を通して道内さんが店頭に並びます。
その気になれば育てている様子や収穫している様子を見に行き、農家さんからお裾分けをもらうことができるかもしれません。また、自宅の庭や玄関先にプランターなどを置いて家庭菜園をしてみるのもいいでしょう。
飲食店や金融機関、スーパーは中川市街に集中しています。



医療施設について
町立診療所では下記の診療が受診できますが、眼下、小児科、産婦人科については、担当医不在のため、月に一回の診療となります(診察日については、診療所にお問い合わせください)。救急診療については、場合によっては名寄市立病院への搬送となります。その場合の搬送時間は1時間20分程度かかります。
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■診察科目:内科、小児科、麻酔科、外科、整形外科、耳鼻科、皮膚科、泌尿器科 ■診察時間:8:15〜16:30(土日祝日・水曜午後休診)

■診察科目:歯科 ■診療時間:8:45〜17:30(土日祝休診)
町の
医療施設
教育・研究施設
学びの
フィールド
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中川町エコミュージアムセンター
「化石のマチ・中川」の調査・研究・教育の拠点です。
北海道中川町には白亜紀の地層(約1億〜7,000万年前)が広く分布し、明治期にアンモナイトの産出が報告されて以来、多くの研究者、学生そして愛好家が訪れ、”アンモナイトのマチ”として知られています。1973年と1991年には首長竜化石が相次いで発見され、後者は全身骨格が復元されました。
中川町では、化石をはじめとする町内に存在する多くの有形無形の自然・文化・生活財産を地域特性・財産を地域の魅力としてとらえ、町全体を博物館とみなし、マチづくりを進めていく「中川エコミュージアム構想」を推進しています。
自然史博物館・宿泊型体験研修複合施設である中川町エコミュージアムセンターは、その構想の中枢施設です。この施設では、町民の方々と協同してこのような地域財産の調査・研究を行っています。特にアンモナイトをはじめとする化石については、町内の研究家の方々の手によって恐竜化石発見、新種のイカ化石、新種のアンモナイト化石など、世界的にもすばらしい発見がなされています。
中川町ふるさと学習プロジェクト
「中川ふるさと学習プロジェクト」は、エコミュージアムセンターを中心とし、「ふるさと教材」を「ふるさとの人材」で学習する取り組みです。学校教育と社会教育そして地域と連携した「ふるさと学習」の取り組みは、中川エコミュージアムセンターのソフト面での展開に位置づけられます。
「中川ふるさと学習プロジェクト」は、平成17年度文部科学省社会教育活性化21世紀プランのモデル事業に指定され、北海道教育長上川教育局から平成17年度か三河管内教育実践賞の表彰を受けました。エコミュージアムセンターは、中川エコミュージアム構想のコアとしての博物館、そして宿泊研修施設の機能とともに”教育センター”的役割も担っています。


中川を
楽しむ
中川で体験できること
図書館、体育館、公民館などについて
都会並みに立派な施設ではありませんが、一通りの文化施設はあります。なんといっても使用料が無料(町民プール、町民スキー場を除く)です。かなり優雅に利用できます。
■生涯学習センターちゃいむ(中川図書室)
■佐久公民館
■トレーニングセンター(町民体育館)
■町民プール
■町民スキー場
中川町で楽しめるイベントやレシャー、スポットを紹介
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天塩川は、ヤマベ(ヤマメ)やアメマスが釣れることでも全国的に有名です。シーズンには道内外から多くの釣り人が訪れます。

北海道第2位の天塩川(てしおがわ)は、カヌーイストの聖地として天塩川流域のカヌーポートには道内外から多くの観光客が訪れます。

8月初旬におこなわれる中川祭りは、夏の中川町最大のイベントです。恒例の神輿行列やよやこいソーランチームの演舞で駆け足の北海道の夏を満喫します。

昭和7年に歌人・斎藤茂吉が中川で医者をやっていた兄・守谷富太郎を訪ねました。5泊6日の滞在中に茂吉が詠んだ57首は歌集・石泉におさめられています。中川町では毎年斎藤茂吉記念短歌フェスティバルを開催しています。

北海道発祥のスポーツ・パークゴルフは、クラブ1本とボールだけの手軽さと程よい運動ができることから今、北海道で急速に競技人口を増やしています。中川町では天塩川河川敷に緑鮮やかなパークゴルフ場が整備されており、老若男女問わず多くの町民の方が気持ちのいい汗を流しています。

農業の町中川町の秋を楽しむイベントです。とれたての新鮮野菜の即売会やサケのつかみ取りなど、味覚の秋を堪能できる1日です。中川町発祥のスポーツ・丸太押し相撲は2チームが100kgの丸太を両方向から押し合う豪快なスポーツです。名誉と賞金をかけて全国各地から力自慢が集結し、熱戦が繰り広げられる迫力を是非感じてみてください。
移住についての疑問・質問
移住に
ついての
Q&A
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Q.移住して働くところは紹介してもらえるのですか?
A.働くところの紹介はできません。
Q.移住推進をしているようだが、暮らしに不便はないのか?
A.不便なことはおおいのですが、「田舎だから」と思えば、不便とはあまり感じません。不便というマイナス面を凌駕する魅力もこの町にはあると信じています。
Q.自分の能力やキャリアを生かす場はありますか?
A.仕事として活かせる場はありません。しかし、中川町には「廃れ行くふるさとを何とかしたい」と考えている人たちは沢山います。そんな人たちにとって、あなたのキャリアは大変貴重です。山や川の博士や、短歌や陶芸、釣りなどの遊びの達人の皆さんが活躍する場や遊び場が沢山あります。
地域の達人の方々は地域講師として、「中川町ふるさと学習プロジェクト」の取り組みのなかで中川の子供たちに知識や技術を継承したり、中川町エコミュージアムセンターでの研修や普及事業の講師として活躍していただいております。
都市部で培われた知識や技術は、地域づくりにおいて大変貴重であることはもちろんですが、未来を担う子供たちにも是非伝えていって欲しいと考えております。
Q.中川町には移住して何か楽しいことはあるの?
A.自ら汗をかいて、工夫して、生活をしていくという実感。そして「人」のつながりの暖かさを体感することは、人生のこの上ない楽しみではないでしょうか。
このような生活の楽しみは辺ぴな中川でも実感できますし、自然に興味のある方は、目の前に広大なフィールドがいつでもあなたに「新しい発見」をくれます。
またそれらを勉強したり、研究したりできる施設、中川町エコミュージアムセンターがすぐそばにあります。調査活動にご参加いただき、地球の歴史、中川の歴史をひもといていく手助けをいただけたら幸いです。
Q.絶対に必要なものは何でしょうか?
A.自家用車と車の免許が必要です。町内を循環運行する住民バスがありますが、1日5便程度ですから、買い物に出かけるたり、釣りや山菜採りなど自由に遊ぶためにも自家用車は必要です。
Q.住む場所は?
A.中川町で「お試し暮らし」をどうぞ。北海道の田舎町にいきなり転居は難しいと思います。まず、どんな町か、田舎暮らしがどのようなものか、ご自身やご家族に合うかなどを「ちょっと暮らし」で体験してみてください。
中川町では一定期間生活体験をしていただける住宅(ちょっと暮らし住宅)をご用意しております。
Q.不便な事は?
A.コンビニは町内に1軒だけです。コンビニやショッピングセンターが多くあることが便利だとすると、中川町での買い物は大変不便ですが、日常生活に必要なものはほぼ揃えることができます。
また、水道の蛇口から出る水がきれいで、ミネラルウォーターを買う必要はありません。さらに、家庭菜園などを楽しんでいただければ、なお豊かな食生活となるでしょう。
Q.苦労することは?
A.初夏の草刈りと冬の除雪は、北海道での田舎暮らしの定番です。初夏の草の成長はとても早く、夏場に2回ほど家の周りの草刈りが必要です。
エンジン付きのブラシカッターを所有する方も多く、慣れた方々は近所や公共施設などの地域の草刈りにも活躍されています。
また、山に近い住宅ですと、虫の出没も結構に悩ましいものです。春先にはわらじ虫、てんとう虫、カメムシ。夏は蟻、晩秋には冬眠前のてんとう虫、カメムシが発生します。
冬には、家の前の除雪が日課となり、12月から3月までの間に4〜5回ほど屋根の雪下ろしが必要です。(運動不足解消にと喜んで除雪していますが…)