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見てけろ~!

こんにちは!

気がついたら9月ももう半ばですね。9月に入ってから気温が高い日が続いていましたが、ここ数日は肌寒い日が続いています。さすがにまだ暖房は入れていませんが、自宅にいる時の服装は厚着になりました。皆さんも体調には十分気をつけてお過ごしくださいね(^^)/

さて、実はわたくし、来週から開催される森のギャラリーへ作品を出品することになっております。チラシなどには「木工」と書かれていますが、どちらかというと、「木彫」です。大学生の頃からチェーンソーを使った作品づくりをしており、中川町の木材を使った作品制作がしたいと思い、地道に制作をしています。

と言っても、あの下川町の木霊さんのようなリアリティーあふれる作品を作れるには何年かかることやら・・・というか作れるのか(笑)

その時感じた感情をどういう形で表現するのか。

今回の森のギャラリーのテーマは「なかがわの森で、つながっている」。

中川の木がクラフト作家さんの手元に行き、また中川に戻ってきます。その作品群がどのような形で展示されるのかは、揃ってからのお楽しみですよね。私も楽しみです。

ということで、本日最終仕上げをし、搬入してまいりました!!

展示会場にはタイトルなど展示されないので、このブログにて作品に対する思いをツラツラ書きたいと思います。私は素人ですので「へ~」くらいの気持ちでお読みいただけたら幸いです。

 

タイトル「掌」

樹種:オニグルミ

技法:チェーンソー

まずこの木は手元に来ていた時点で中が腐っていました。家具にもならない大きな節と中が腐っているオニグルミ。私は正直この大木をどうやって作品として仕上げるのか、イメージがつくまでかなり時間がかかりました。

手元に来てから冬が来て、雪に埋もれ、また春が来て。ようやく一発チェーンソーを入れてみました。そうしたら中の真ん中部分がほとんど腐っており、手でかきだし上からみたらちょうど「C」のような形にまでなりました。

その時に思い浮かんだのが、「合掌」です。

思ったら行動は早く、自分の左手を見ながら手を彫っていきます。徐々に左手が出来上がっていくにつれ、反対側はどうしようと悩みました。自然界は人間だけでなく、動物、植物、プランクトンと生物がたくさんいるわけで、身近な動物とも手を取り合って生活していかなければならない、そんな思いが巡り、片方はクマの手でも彫ろうかと考えました。

しかし、それではつまらな・・・というかありきたりだなと思い、反対側(つまり動物の手にしようとした側)を切り落としました。ちょうど椅子になるように。

彫刻作品に限らず、芸術作品というのは、基本的に「作品に触らないでください。」というキャプションがありますよね。確かに、触って壊れたら作者としては完成品から欠陥ができるので、作品に触らず、なるべく良い状態で多くの方に見ていただきたいものです。

ただ、それでは作品との距離感は限りなく0に近いけど0にはなりません。なので、今回制作したこの「掌」は手の中に納まるように椅子に座って欲しいです。作品と一緒になって森でつながっているのを0距離で感じて欲しいのです。

「手」というものは、色々細かな動きをすることができる体の部分。木の器を作るのも手、絵を書くのも手、パソコンのキーボードを打つのも手。そして、人と人とが触れ合う時も、握手やハイタッチ、撫でるといった行為も手を使います。

私はよく子どもたちとハイタッチをして触れ合います。子どもは喜んでハイタッチしてくれます。この触れ合いも大切ですよね。人間の温かみほどほっとするものはありません。赤ちゃんだってお母さんやお父さんの腕の中で抱かれると安心します。

そんなこんなで、この「掌」、ぜひ作品と一体化して森とつながってみてください。

ふと思ったのですが、私の地元「岩手」の地名の由来はご存知ですか?町で暴れる鬼をこらしめ二度としませんと誓って岩に手形を押して「岩手」となったそうです。オニグルミの「オニ」と「手形」・・・故郷岩手を思い出しました(笑)

そして「掌」、これは「ショウ」とも読みますが、「てのひら」とも読みますし、「たなごころ」とも読みます。「たなごころ」とは手のひらのことです。手のひらと手のひらを合わせると・・・?「合掌」ですね。

 

あ、後ろにいる小人は、おまけです(笑)切り株に覆いかぶさったウルシのつるの上に乗せたらなんだか、かわいいですね(笑)(笑)

搬入に際して、エコール咲くの男性スタッフの皆さんのお力をお借りしました。いつも本当に感謝しています。この場を借りて、感謝申し上げます。

森のギャラリーについてはサイトをご覧ください→森のギャラリー

9月21日(木)~24日(日)までの開催で、開催期間中は様々なイベントも目白押しだそうです!!みなさんぜひ遊びに行ってみてはいかがでしょうか?

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